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写真撮るのが好き。やっぱり青空の下でシャッターを押すと気持ちいい。そんな写真好きの旅日記&フォトエッセーです。見たまま感じたままを絵にしたい。
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4408ef1740.jpg子供の頃、ヘビを3回半殺しにしたことがある。

今考えれば、馬鹿だったなと思うのだが。


小学校の帰り道。
入学して間もない私は、6年生の赤井のマーちゃんと一緒に帰っていた。

赤井のマーちゃんは、
『赤井のマーちゃん、色男♪ エテ公のエテマン、クソ男♪』という
今思えば訳の判らない歌が小学校で流行っていて、誰がクソ男なのかは
よく判らないのであるが、マーちゃんは確かに歌に謳われるぐらい
カッコよかった。

色白で髪が赤く、目の色も茶色のマーちゃんは、ハーフのような風貌で
小6にしては体も大きく、赤いVネックのセーターが似合うお洒落さんで
子供の私が見ても、どこか大人びた憧れの存在であった。


そのマーちゃんと他愛ない話をしながら、遺跡跡の公園を歩いて帰っていたら
大きなアオダイショウに出くわした。
当時の記憶なので尚更大きく感じたのかもしれないが、2m位はあった思う。
小1の私の腕くらいの太さは余裕であった。

丁度通りがかったときに、アオダイショウは崖を登る途中であった。

見た瞬間、あまりのでかさに怖さを感じたが、
マーちゃんの前でヘタレ小1に見られたくないので、とりあえずそのヘビを
蹴った。

それを見たマーちゃんは、顔を強張らせながら、棒で叩いた。

私の顔もきっと強張っていたはずだ。

でも、小1の下級生が、その大ヘビを攻撃するのを見てマーちゃんとしては
6年生の矜持を示さないといけないと思ったのだろう、
攻撃は私よりもやや過激であった。

それを見た私は、小1ながら負けん気だけは強かったし、
マーちゃんに認められたい気持ちもあり、今度はヘビの尻尾を
持って、ビタンビタンと地面に叩きつけた。

・・・・・気がつけば、私とマーちゃんは、その大ヘビが顔から血を出して
時々ピクリピクリと動くくらいまで半殺しにしてしまっていた。

きっと、一人っきりなら、仮にヘビと『対決』することがあっても
ここまで痛めつけることはなかったと思う。
たぶん、ヘビが逃げるところを見るだけで、気は済んだであろうし。

このときは、私はマーちゃんが見ている手前、カッコつけ
マーちゃんは年下の私の前でカッコつけ、お互いがいいカッコをしてしまったため
こんな結果になってしまったのだと思う。

随分とエスカレートしてしまった。
私は人を虐めたこともないし、集団のいじめなども経験がないが
案外、虐める奴らの動機はこんなところなのかもしれない。

しかしその時は、お互いに顔を見合わせ、強敵を倒した勝利者の気分になって
笑いながら、そして互いの勇気を称えあい帰ったものだ。

ヘビに対しての後ろめたさは有ったが、当時は上級生に
一人前として扱ってもらったことの喜びのほうが大きかったように思える。


やがて、数年後。。。。小学校4年の時だ。

これも学校の帰り道。
また、遺跡公園の傍を友達と数人で帰る途中、2m近いアオダイショウに
再び出くわすことになった。
近くにいた女子の集団も混じり、デッカイのが出てきたと大騒ぎになった。

ここで私の悪い病気が。。。。。

小1の時に赤井のマーちゃんとタッグを組んで、この手のデカヘビに
勝利している私は、
「どけどけどけーぃ! このオレ様が来たからには、もう安心ですよー。」
とばかりに、そのアオダイショウの尻尾を掴んだ。

すると。そのアオダイショウは、尻尾を持っているのに結構な高さまで
鎌首をもたげて反撃の構えを見せた。

大きな口に見える尖った上下の牙と、薄黄色に光る目には
私によって捕獲された理不尽さに対する怒りと満々の闘志を感じさせた。

私は、釜首をもたげないようにするため、尻尾を持ったまま
高速で、そのアオダイショウをぶん回し始めた。
一瞬、鎌首を挙げてくる様に驚かされ、私を驚かせたヘビに対しての
怒りが、私の行動を加速させていった。

ひゅんひゅんと音がし、周りの友達も間を空けて、円形の輪が出来
友達たちも、このコトの顛末がどうなるか、興味津々で私を見つめている。

俄かステージが出来上がり、お調子者な私は、ここぞとばかりに
更にヘビをぶん回す回転速度を上げていった。

 

ドスッ・・・・・・!

 

鈍い、何か水っぽいものがぶつかる音がして、輪の中にいた
ヨネちゃんは胸を押えて苦しそうな顔でよろめいた。

見るとヨネちゃんの白いTシャツの胸が真っ赤に染まり、
手もマッカッカだった・・・・・。


アオダイショウが飲み込んでいた、鳥かネズミのような生き物が
馬鹿小学生の遠心力により食道から逆戻りして、ヨネちゃんの
胸に激突したわけだ。

そのアオダイショウが飲み込んでいた生き物は半分消化されて
原型が判らなくなっていたため、実際にアオダイショウが何を食べていたのか
よく判らない。

一瞬、ヨネちゃんが心臓を鉄砲か何かで撃たれたのかと思ったくらいだ。
(ある意味、別のもので撃ってしまったわけだが。)

私はヘビとの闘いなどどうでも良くなり、そのまま円盤投げのように
アオダイショウを遠心力のまま遠くに放り投げてヨネちゃんの傍に駆け寄った。

ヨネちゃんは苦しそうだった。

実際、高速スピードでアオダイショウの獲物が胸にあたっているので
物理的にも痛みは有るだろうし、白いTシャツはナンダカ得体の知れない
生き物の血で汚れ、手も汚れている状態なので、ヨネちゃんは精神的にも
かなりダメージを喰らっていた。

私は、ヨネちゃんに「ごめんよ。ごめんよ。」を繰り返した。
ヨネちゃんは反射的にウンウンと頭を縦に振ってくれて許してくれたが
言葉少なく、着替えに帰って行った。

今思えば、こんな事件を現在の小学校で起こそうものなら、私の親は呼ばれ
相手の親も怒鳴り込んで、結構ハードな状況が展開されても不思議ではないのだが
私の謝罪は、その時と、翌日の朝一番にもう一度「すまなかった」と謝ることで
何事もなく、いつものヨネちゃんと私の関係で放課後も遊んでいた。

ヨネちゃんの親にしてみれば、なんて馬鹿な子がいるのかと腹も立ったろうが
当時の私はそんな感覚もなく、普通にヨネちゃんの家に遊びに行っていた。
本来なら謝れば済む問題でなく、少なくともTシャツの弁償くらいはするべき
ところであろうが、当時の私は全くそんな気は廻らないし、家に帰って
そんな出来事を報告すれば、倉庫に吊るされる(よく吊るされた)ことは
判っていたので、もちろん親には話していなかったので、Tシャツを弁償するという
発想が出てこなかったのだ。

今でも、時々、当時のことを思うとヨネちゃんにもご両親にも
申し訳ないなと思って、軽く気分が塞いでしまう。

 

中学3年。

受験勉強が有るからという名目で、離れの倉庫にある
6畳の和室で暮らしていた私は、休みの日の昼過ぎに目を覚まして
和室を開けて10畳の土間の様子を見て呆然とした。


私は小学校の3年頃から、鳥が好きで、文鳥、セキセイインコと飼育し
中学に入ると、十姉妹を飼い出した。

十姉妹は面白いように増え、やがてその10畳の土間にリンゴ箱で作った
鳥籠を段積みに並べて、部屋で十姉妹を放し飼いにしていた。

十姉妹たちは、最後は名前も覚えられないくらい、30羽程度まで増え、
部屋のあちこちにレイアウトしていた木の枝や流木の間を
楽しそうに集団で飛んで廻っていた。
私は十姉妹たちの飛び交う様子を観察したり鳥の飛ぶ前の構えや
枝に飛び移る時の羽根の広げ方など、鳥の生態を眺めるのが好きだった。

不思議なことに十姉妹たちは倉庫のドアを開けても逃げたりはせず、
暗くなり始めるとリンゴ箱の鳥籠に戻って寝るという、私なりにバランスの取れた
飼育をしていたつもりであった。


ところがその日は、目が覚めても、その十姉妹の鳴き声がしない・・・・・。
異様な静けさだ。

不思議に思って、鳥籠に近づくと・・・・。

 

1匹の大きなアオダイショウが、30羽近く居た十姉妹を全て食べ尽くしていた。

 

そのアオダイショウは鳥籠の中でトグロを巻いて、ツチノコのように
胴体は膨らんでいた。

一瞬で、事態を理解した私は、鳥籠ごと庭に放り投げて、
アオダイショウを引きずり出し、怒りに任せて頭を踏みつづけた。

祖母に「そのヘビは、きっと土地の守り神だから殺してはいけない」
と言われて、怒りの攻撃を緩めた。

そのヘビは私に頭を潰されて、ペシャンコなアゴになっているのに
くわぁぁぁぁぁっ、と口を開けて私に対して敵意を剥き出しにしていた。

私の家は国道沿いであるとはいえ、田舎であり、当時は道路拡張で
土地が削られることもなく、土地も800坪程度あり、裏山にはイタチの夫婦や
タヌキが出てくることもあり、時折、裏山の崖の部分を、
随分と長いヘビが移動しているのを見ていたので、この十姉妹を食い尽くした
アオダイショウが、この土地の主であるとは思わないし、裏山にはいろんな動物が
いるので、コレだけのサイズのアオダイショウなど居ても不思議ではないとは思ったが、
祖母に土地の守り神だなどといわれると、さすがにそれ以上、そのヘビを
攻撃する気にもなれず、首根っこを掴んだまま、例の近くの遺跡公園へ
そのヘビを捨てに行った。


今や大人になり、ヘビをはじめ、動物に殺生をする事などなく
それなりに分別もついたわけで、自分のサイトではペットについて
愛護など語ったりしている私では有るが、私の生涯でヘビに殺生をしたのは
この3回だけであった。


1回目は年長の人に大人に見られたくて。
2回目は同級生の皆の前で調子に乗って。
3回目は自分の愛していたものを奪われて。

もしかすると2回目までの殺生分を3回目で仕返しされたのかもしれないと
今は時々思い出す。

しかし、誰に仕返しされたというのだろう。

いずれも2mを越すような大きなアオダイショウだった。
いずれも遺跡公園の近くに位置する場所で出会ったアオダイショウだった。

神様が与えた罰だったのか。
アオダイショウそのものの仕返しなのか。

何の落ち度もないアオダイショウを私は2回も虐めた。
次には、何の落ち度もない十姉妹をアオダイショウに全滅させられた。

もちろん年月は過ぎているので、同じアオダイショウであることなど
ありえないわけだが、ヘビと言う動物の持つ不気味さ不思議さから、
同じヘビと繰り返し邂逅していたのかもしれないなどと思ってみたりもする。

そう思えば、3回目に受けた私の精神的な打撃は、2回分の仕返しにして
充分なほどの打撃をヘビは与えたことになり、彼はそれに成功したとも言える。


いずれにせよ。
もう私はヘビを見つけても、追いかけて虐めたり、面白半分に
からかったりする気にはなれない。
これからも、たぶんないだろう。

ちなみに画像は関係ありません(笑)

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» おはようございます。
きらりきらさん、毎度です。
力作でしたね。
思わず読み入ってしまいましたよ。

思えば子供の頃というのは小さな命に対して数え切れないぐらいの無意味な殺生を重ねたものですね(涙。
今、深く考えるとブルーになりそうですが…(笑。
現在は自然を大事にって思えるような大人になってるだけ良かったと思うことにします。(^^ゞ
けんちゃま 2008/02/27(Wed)09:41:16 編集
» ありがとうございます。
けんさん、レスどーもです。

出来不出来は別として、子供の頃の思い出を書いて、今の若い子達に
こんな時代もあったのを読んでもらえればと思って
少しずつ書き足していければと思っています。

実際、子供の頃の自分の思慮の浅さには呆れてます(笑)
ほとんど懺悔録になりそうな予感で(苦笑)
きらりきら 2008/02/27(Wed)17:16:22 編集
» 同じ様な事してたんですね!
きらりきらさん、こんばんは。

写真ブログ開設、おめでとうございます。
けんさんにトドメを刺すようなタイトルが良いですね(爆)。
しかしパワフルですね、感心致します(笑顔)。

>子供の頃の思い出を書いて、今の若い子達に
>こんな時代もあったのを読んでもらえればと思って

若い子達よりも、同世代がうなずいて読んでしまう内容ですね。
ヘビに十姉妹、同じ様な境遇だったんだなと、
当時を思い起こしながら読ませて頂きました。
ありがとうございました。
Taka 2008/02/29(Fri)03:46:04 編集
» ありがとうございまーす。
Takaさん、おはようございます。
わざわざ、お越しいただき有難うございました。

blogタイトルは、けんさんに限らず、山陰のカメラマンには共通の思いかもしれません(笑)

少年時代の思い出は、同世代の方たちなら、流行りも同じですし、皆同じような遊びをしていたのかもしれませんよねー?

こんな感じで、更新していこうと思っていますので、またお時間があればお立ち寄りくださいね♪
きらりきら 2008/02/29(Fri)08:22:23 編集
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カメラで撮影した各地の旅写真などを貼りながら、エッセイや日々の日記などを書いていこうと思っています。BLOGタイトルの青空の下での画像が多いですが、それにこだわらず画像は貼っていきます。(2008,2,16更新)
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